みなさんは仕事やプライベートで、「定期的にファイルをバックアップできたらなぁ」と思ったことはありませんか?
それがたった2工程でできます。
「バッチファイル」というものを作りますが、そこについては、コピペと簡単な編集でできますので、興味があったら見ていってください。
今回それを実現すべく、Windows10でバックアップバッチを作って、自動で実行するようタスクスケジューラ登録してみました。
ちなみにWindows10でなくてもできます。少なくともWindows7で実績があります。
作業概要
ざっくりとした作業の流れです。たいしたことはしません。
この2工程です。
- バックアップ用バッチファイルを作る
- タスクスケジューラに登録する
バッチファイルを作って、タスクスケジューラに登録してというのを詳細めに説明しているので、長く見えるかもしれませんが、実際の作業量は大したものではありません。
バックアップ用バッチファイルを作る
まずはバッチファイルを作ります。
テキストエディタを開きましょう。
そしてこちらをコピペ。
REM # 日時取得 set date_tmp=%date:/=% set time_tmp=%time: =0% set yyyy=%date_tmp:~0,4% set mm=%date_tmp:~4,2% set dd=%date_tmp:~6,2% set hh=%time_tmp:~0,2% set mi=%time_tmp:~3,2% set time_tmp= set date_tmp= REM # パス移動 cd C:\data REM # コピー robocopy . .\bak hoge.txt REM # リネーム cd bak rename hoge.txt hoge_%yyyy%%mm%%dd%%hh%%mi%.txt
コピペしたファイルを自分用に編集していきましょう。
コピーしたいファイルのある場所を指定する
まずこの部分をいじります。
REM # パス移動 cd C:\data
コピーしたいファイルがある場所に行ってください。
そしてアドレスバーをコピーしてください。
次に「cd D:\data」としている箇所に注目です。
cd <ここに貼り付ける>
としてください。
もし張り付けたパス(アドレス)が、「C:\」から始まらない場合は、この前に1つ追加するものがあります。
例えば「D:\」だったばあいは、「D:」を先に入れてください。こんな感じ。
D: cd D:\data
コピーするファイルの指定
つぎはこちら
REM # コピー robocopy . .\bak hoge.txt
この例では、コピーするファイルのあるフォルダ内の「bak」というフォルダに、バックアップ(ファイルをコピー)するようになっています。
なのでこのように編集しましょう、
robocopy . <バックアップするフォルダのアドレス(パス)> <バックアップするファイル名>
もし「全然違うフォルダにコピーを取りたいんです」という場合は、こんな感じです。
「C:\backup」というフォルダにバックアップを取るとした場合。
robocopy . C:\backup <バックアップするファイル名>
バックアップファイルをリネーム
つぎにバックアップファイルをリネーム(名前を変更)します。
定期的にバックアップを取ることを想定しているので、「[ファイル名]_[日時].[拡張子]」の形式でリネームします。
REM # リネーム cd bak rename hoge.txt hoge_%yyyy%%mm%%dd%%hh%%mi%.txt
3つ目の長ったらしいのが、リネーム後の名前の指定です。
ここで出てくる「%yyyy%」や「%mm%」などは、バッチファイルの先頭で取得している「現在日時」を分解したデータを適用しています。
項目 | 意味(2017/01/02 01:02:03.05の場合) |
---|---|
%yyyy% | 年(2017) |
%mm% | 月(01) |
%dd% | 日(02) |
%hh% | 時(01) |
%mi% | 分(02) |
%ss% | 秒(03) |
%ms% | ミリ秒(05) |
なので、例では
「hoge_%yyyy%%mm%%dd%%hh%%mi%.txt」としているので
「hoge_201701020102.txt」のようにリネームされます。
スケジューラに登録
まずスタート(Windowsロゴ)ボタンを押します。
そして「スケジューラ」と入力してください。
すると「タスク スケジューラ」というのが出てくるので、選択して起動します。
タスクスケジューラの右側「操作」という枠から「タスクの作成…」を選択しましょう。
するとこんなんが出てきます。
全般タブ
まず「全般タブ」のこの2つを入力します。
項目 | 設定値 |
---|---|
名前 | 分かりやすい名前をつけましょう |
説明 | 簡単な説明を入れましょう(空でもOK) |
こんな感じ。
トリガータブ
次に「トリガータブ」を入力します。
ここで自動起動の設定を行います。
まず「新規ボタン」を押しましょう。
するとこのような画面が出てきます。
見てもらえばなんとなくわかると思いますが、ここで実行する条件を設定します。
今回は毎月の最終日に実行するよう設定します。
設定内容はこちら
項目 | 設定値 |
---|---|
設定 | 毎月 |
月 | <すべての月を選択> |
日 | 最終 |
こんな感じ。
操作タブ
次に「操作タブ」です。
ここで実行するものを設定します。
まず「新規ボタン」を押しましょう。
操作は「プログラムの開始」のままでOKです。
「プログラム/スクリプト」に参照ボタンから、実行したいものを選択して、設定をします。
今回の場合、事前に作成していた、バックアップ用バッチファイルを選択してください。
こんな感じ。
これで完了!
あとは、OKボタンで終了していけば完了です!
これで月末最終日に、対象のファイルが自動でバックアップされるようになります!
今回「月末最終日に実行」という風に設定しましたが、
- 「トリガー」では日時や間隔などが自由に設定できます
- 「操作」では、他のプログラムの自動実行や、メール送信、ポップアップでメッセージ表示なんかもできます
なので、例えば
- 17:00になったら「さっさと帰れ!」というメッセージを表示する
- 8:00になったら「おはよう」とメールを送る
なんてこともできます。
考えれば色々実用方法は出てくると思います。
なので「スケジュール指定で何かができる!」ということを知識の片隅に覚えておくと、Windowsがもっと便利に使えるかもしれませんよ!